4月6日は高野山大学の入学式。いい機会なので大学の「単位」とは何か?を整理してみます。
まず「単位」の定義を大学設置基準で確認。
(単位)
第二十一条 各授業科目の単位数は、大学において定めるものとする。
2 前項の単位数を定めるに当たつては、一単位の授業科目を四十五時間の学修を必要とする内容をもつて構成することを標準とし、授業の方法に応じ、当該授業による教育効果、授業時間外に必要な学修等を考慮して、次の基準により単位数を計算するものとする。
一 講義及び演習については、十五時間から三十時間までの範囲で大学が定める時間の授業をもつて一単位とする。
二 実験、実習及び実技については、三十時間から四十五時間までの範囲で大学が定める時間の授業をもつて一単位とする。ただし、芸術等の分野における個人指導による実技の授業については、大学が定める時間の授業をもつて一単位とすることができる。
3 前項の規定にかかわらず、卒業論文、卒業研究、卒業制作等の授業科目については、これらの学修の成果を評価して単位を授与することが適切と認められる場合には、これらに必要な学修等を考慮して、単位数を定めることができる。
〔出典:大学設置基準:第21条〕
ちょっと長めですが,要点をまとめると次のようなことでしょう。
- 1. 1単位とは
- 45時間分の学修のこと
- 2. 大学で行なわれる1単位分の授業時間は(講義・演習の場合)
- 15〜30時間
- 3. 大学で行なわれる1単位分の授業時間は(実験・実習・実技の場合)
- 30〜45時間
- 4. 芸術や卒論などは
- その都度設定
ここから,「単位」とは45時間分の学修であることがわかります。そして,大学の授業は,本来ならば45時間分の授業があってしかるべきところなのに,なぜか1単位につき最短で15時間しか行われないことにも気付くでしょう(「2. 大学で行なわれる1単位分の授業時間は15〜30時間」より)。
これについては内田樹先生の記事が参考になります。一部引用。
そもそも「単位」というのは前から何度も申し上げているように国際的な標準規格であり、45時間のワークを指す。
すなわち15時間の教室における課業と、30時間の自宅学習である。
現在、大学では90分授業15週で2単位を与えている。
学生さんが「90時間勉強した」ということにして2単位を認定しているのである。
〔出典:るんちゃん・健ちゃんと日本の高等教育の末路〕
つまり,大学がある生徒に対し2単位(90時間の学修を行なった)の認定を下すとき,30時間の講義を受け,60時間の予習復習をしたものとして査定しているのです。もっと具体的には,1時間30分の講義の前には1時間30分間の予習をし,終わったあとには1時間30分の復習をするのが大学生であると,単位制度を作った人たちは考えていたみたい。予習・復習は小学生の頃から言われてきましたが,大学ではそんなのは当たり前と,こういうわけです。
ところで,高野山大学では最大1日5科目まで履修可能です。その場合,予習と復習を合わせて15時間(1時間30分の予習と1時間30分の復習を5セット,3*5時間),講義時間(7時間30分)も入れると1日22時間30分の勉強をすることになります。。。
まぁ無理はしないほうがいいですね。

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